日本民藝館にて、『愛される民藝のかたち』展、観てきました。
先日、GWに益子の陶器市に行った際に、こんなポスターを発見。
わたくしの慕う「日本民藝館」で、なにやら素敵チックな展覧会が開催されているっ!
『愛される民藝のかたち』展。
なんとそそるタイトル。
ポスターの子も、可愛いじゃねえか。
ということで、ようやく本日行ってきました。
日本民藝館へ。
日本民藝館って?
日本民藝館は、1936年に創建。東京都目黒区にあります。
建物が、とっても素敵です。
中も素敵!
ずーっといても、飽きない。ずーっと居たい、味わい深い雰囲気。
和風意匠を基調としながら、洋風を取り入れたつくりとなっており、
1999年に有形文化財に登録されています。
一部1982年に建て替えられており、そちらは新館と呼ばれています。
これは民藝館入口の、おそらくかつてチケット販売の窓口として利用されていたと思われる小窓。
ちょっと「洋」だよね。
「和」+ほんのり「洋」って、わたくし好みなんです。
そのことに確信を得たのが、数年前に日本民藝館に行ったときなのです。
「和」+ほんのり「洋」。
それって、益子焼にも通じると思ってる。
流行りの古民家を改造とか、まんまとグッときちゃうタイプ。
結構多いのではなかろうか?
そういう嗜好のひと。
ああん、もっと知りたい、日本民藝館。
初代館長は柳宗悦さん、
二代目は陶芸家の濱田庄司さん、
三代目は柳宗理さん、
四代目は小林陽太郎さん、
そして現在はプロダクトデザイナーの深澤直人さんが館長をされています。
ちなみに、うちの冷蔵庫は、深澤直人さんのデザインです。
2001年のグッドデザイン賞のもの。
この人デザインの壁掛けCDプレイヤーも、持ってる。
auのケータイのデザインなどでも有名なデザイナーの方ですね。
人間国宝にもなっているお方です。
益子に民藝館のポスターが貼ってあるのも、納得ですね。
柳宗理さんは、皆様もお好きかと思います。
うちもパンチングストレーナーとか、いろいろ持ってる。
プロダクトデザイナーですが、このひとって、実は東京芸大の油絵科出身なんです。
有名なのは、家具やキッチンアイテムですが、
実は、車や橋もデザインされているんです。
さらに、東京オリンピックの際には、聖火リレーのトーチ・ホルダーや競技場の座席もデザインされています。
Sori Yanagi a designer―日本が誇るプロダクトデザイナー、柳宗理に会いませんか? (Magazine House mook)
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民藝運動を起こした思想家です。
たくさんの著書があります。
日本民藝館の向かいには、柳宗悦さんのかつて暮らしていた建物があります。
展覧会開催中の第2水曜、第2土曜、第3水曜、第3土曜のみ公開されています。
わたしはまだ見る機会に恵まれず。いつかは見たいと思っています。
ちなみに、エントランスはこんなかんじ。
そんな魅力あふれる素晴らしい方々が館長を務められてきた日本民藝館には、
陶磁器・染織品・木漆工品・絵画・金工品・石工品など、約17000点が収蔵されています。
そして、現在展示されているのは、館長の深澤直人さんがセレクトした「愛らしい」品々150点余り。
実に素敵でした。
江戸時代の筆屋の木製の看板が可愛かった!
暮らしが伝わってくる。
日本のものだけでなく、ヨーロッパなど世界の民芸品も展示されています。
生活に根差した美。
所有欲を刺激される。
年月とともに生まれる愛着。
過剰ではない、可愛さ。飽きない、愛嬌。
ほっとする、生活の営み。
たとえどんなに心波立つことがあっても、誰にもそれは邪魔されない。
好きな道具と一緒に生活していく、嬉しさ。
ささやかだけれど、豊かさの欠片がある、という気がします。
<利用案内>
10時~17時(月曜休館)
<交通アクセス>
日本民藝館へお出掛けの際にはこちらのパン屋さんも!ぜひ。