ささやかな暮らしの知恵帖

ちいさい発見と美味しいたべものがあればいい、アラサー女の知恵とつぶやき。

【大人の豆知識】牛肉のランクは必ずしも美味しさと連動しないという事実。

 

先日、ふるさと納税のお礼の品で頂いた、A5ランクの黒毛和牛を食しました。

  

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とっても、美味しかった!

 

ということで、気になったのが、

牛肉のランクを表す「A5」という格付けについて。

 

よく「A4」とか、「A5」とかいうけれど、

実際どう決められているの?何がちがうの?

調べてみました。

 

 

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牛肉に見られる格付けのような暗号は、

(社)日本食肉格付協会が「国産牛」に対して決めている取引規格のことで、

「アルファベットA~C」と「数字」の組み合わせによって分類されているそうです。

日本でのみ、使われている規格なんですね。

 

 

(1)アルファベットA~C

「歩留等級」を表す。

歩留とは、市場で競りにかけられる枝肉の重量に対して、

実際にどのくらいの肉が得られるか?の数値。

算定するための計算式があり、

標準=B、標準より良い=A、標準より劣る=C、となる。

A以外はあまり聞いたことがありませんが、

Aでなければあえて言わないということでしょうか。

 


(2)数字1~5

「肉質等級」を表す。

「サシの入り具合(霜降りの度合い)」をベースに、

「肉の色つや」、「肉の締まり具合・きめ細やかさ」、

「脂の色つや・質」を加味して評価され、霜降りが多いほど数値が大きくなる。

 

 

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 つまり、

どんなに美味しくても、赤身であれば格付けが低くなってしまうということ。

 

 

うーん。そうなんですね。

最近流行りの赤身のエイジングビーフは、

格付けとしては、低いのですね。

 

さらに、超高級ステーキとされるシャトーブリアンは、

脂が少ないヒレ肉の中心部のことですが、

格付けに従うと、こちらも評価が低くなりそうです。

そもそも「霜降り」は、世界的には珍しく、

黒毛和牛などの和牛品種に見られる特有の肉質らしく、

ヨーロッパで最高級とされる品種には赤身肉が多いですし、

「格付」は一つの指標に過ぎないのかもしれません。

 

また、歩留についても、消費者からすると、

美味しさには直接的に関係ないということになります。

 

 

「A5」ランクの肉だよ、と言われると、

条件反射的にテンション上がってしまうけれど、

こういったことを知っておくと、意識が少し変わって面白いですね!

 

 

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