美しい珠玉の音楽、エレクトロニカの魅力。
こんばんは。
今宵は、マイノリティによるマイノリティのための音楽講座を開講します。
おすすめのエレクトロニカ音楽をご紹介します。
エレクトロニカって聴いたことありますか?
エレクトロニカとは?
電子音楽の方法論や技術を使いながら、生楽器を取り入れた音楽のことです。
元々は電子音のみの音楽でしたが、
現在は、電子音楽に生楽器を取り入れたものがエレクトロニカの主流となっています。
「電子音楽?あ~なんか、落ち着かない、うるさいやつ?」と思った方!
⇒エレクトロニカと一言で言っても、さまざま。
クラシックのように、優雅で静かな美しい旋律のものもあります。
「電子音楽って、テクノとか?そんなかんじか」と思った方!
⇒違います。
クラブミュージックとしての電子音楽をテクノといい、
これは、エレクトロニカとは別の分類になります。
エレクトロニカはクラブミュージックではなく、一概にノリがよい音楽という訳ではありません。
ちなみに、perfumeとかきゃりーぱみゅぱみゅは、テクノポップという分類となります。
2000年前後に急激に広まったエレクトロニカですが、
現在では、大衆的な人気のあるアーティストも、
何らかのエレクトロニカ的要素を楽曲に取り入れていることが非常に多いです。
ちなみに、非常にややこしいのですが、
エレクトロという音楽ジャンルは、エレクトロニカとは異なります。
180°異なると言ってもよいくらい。
エレクトロとは、1980年代に流行した単調なビートの古典的なエレクトロニックダンスミュージックのことです。
ふーん。で?どんな曲があるの?
エレクトロニカをあまり聴いたことがない人にも入りやすいと思われる、素敵なアーティストをご紹介していきます。
すでに詳しい方は、スルーで。
matryoshka(マトリョーシカ)。
過去記事こちら。
日本の男女2人組のアーティストです。
単純にメロディーが良く、ポップミュージックとして聴くこともできます。
最近の私の癒しです。
- アーティスト: matryoshka
- 出版社/メーカー: Virgin Babylon Records
- 発売日: 2012/12/12
- メディア: CD
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- アーティスト: matryoshka
- 出版社/メーカー: NOVEL SOUNDS
- 発売日: 2007/07/07
- メディア: CD
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múm(ムーム)
múmという名に深い意味は無く、2頭の象が鼻を絡めあう姿をモチーフにしたとされています。
この時点で、もうダメ!すでに可愛すぎます。
どこか切なくて、懐かしくて、ほっこりする暖かいメロディーで独自の世界観を築いています。
レイハラカミ。
日本のアーティスト。
その才能を讃えるミュージシャンも多く、
矢野顕子にはその音楽の特異性を認められ、矢野顕子独断による「世界遺産」の認定を受けている(ユネスコの世界遺産とは無関係)。
2007年には、矢野顕子とレイ・ハラカミによるユニット、yanokamiとしてもデビューしています。
- アーティスト: Rei Harakami
- 出版社/メーカー: ミュージックマイン
- 発売日: 2005/05/25
- メディア: CD
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World's End Girlfriend。(通称WEG)
こちらも日本のアーティストです。
ちょっと毒あり。
ちゃんと聴こうとするならばアルバムを通して聴くことをおすすめします。
曲のタイトルの付け方が文学的で面白いです。思春期の感じ。
- アーティスト: world’s end girlfriend
- 出版社/メーカー: Human Highway Records
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: CD
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シガーロス。
アイスランドのアーティストです。日本公演も行っているので知っている人も多いかと思います。
繊細だけど激情を内包した重層音と浮遊感のある男性ボーカルが特徴。
2005年にはフジロックにも出演。
2012年映画「宇宙兄弟」で挿入歌にも起用されています。
そのほか、映画音楽も多数手がけています。
2012年にはアルバムの発売を記念し、「シガーロスの奇妙な映像実験」というプロジェクトが敢行されています。
シガーロスが自ら選んだ映像作家にそれぞれ予算1万ドルを渡して自由に映像を作ってもらうというものでした。
Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust
- アーティスト: Sigur Ros
- 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
- 発売日: 2008/06/11
- メディア: CD
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私的考察
エレクトロニカのCDのレビューを見ていると、
「気づいたら涙が出ていました。」という内容が、結構あります。
かといって、「BGMに最適!作業が進みました」というものもあります。
これって、実は同じベクトルを持った感想であると、思うのです。
つまり、方向性として自分の内側に向かわせる作用があるのだと、思います。
集中させてくれるのもそうだし、心の琴線に触れるのも、同じ作用の結果なのではないかと。
さらに、電子音で人間が涙を流すということが、とても面白いなとわたしは思うのです。
ソウルフルな歌声や、色恋沙汰の歌詞ではなく、
音の高低であったり、リズムやメロディの展開、電子音、生楽器の音色や感情を排したボーカル、ノイズ音、
そういったものが合わさって、人間の感情を揺さぶるということが、わたしにはとても不思議で、興味深いのです。
今回、なるべく間口が広いように曲をセレクトしてみましたが、
それぞれもっとディープな曲もつくっていますので、興味のある方は探して聴いてみてくださいね。
ちなみに。
わたしがエレクトロニカというジャンルの音楽を知ったのは、acoという日本の女性アーティストがきっかけでした。
この人は声が唯一無二。
万人受けはしないだろうけれど、わたしは好き。
いまはエレクトロニカからすこし異なる方向へ行っている感じですが、
昨年(2014年)ライブも行きました。
acoをエレクトロニカとして聴くなら、こちらがおすすめです!
- アーティスト: ACO,Kate Bush,Adrian Sherwood,Skip McDonald,河野伸,益田TOSH,砂原良徳,山下秀樹,下田法晴
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 2001/05/23
- メディア: CD
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最後まで読んでくれた方(あれ、いない?笑)、ありがとうございました。